Heart Note #4 -親子の伝道のしるし-

今回は、お母様の智子(ともこ)さんと、娘のMさんにお話を伺いました。

どんなときも「感謝すること、喜ぶこと」を大切にされている智子さん。相手の心にそっと寄り添う姿や、やわらかな言葉に触れるたびに、こちらまで心がふんわりとほぐれていきます。
親子で歩んできた時間の中にある、小さな気づきや大きな変化・・・
読む人の心にもそっと灯りがともるような、そんなストーリーをお届けします。

聖書との出会いは、何気ないひとことから

―お母様に聖書を紹介したきっかけは?

Mさん:
大学生の頃に私が聖書を学び始めたんですが、帰省したときに母が「子育てが一段落して、ちょっと虚しい」とか「人間関係で悩んでいる」と話してくれたんです。

それで「自分を磨きたい」って言っていたので、「それなら聖書を学んでみるのもいいと思うよ」と伝えました。

といっても、私も学び始めたばかりで、詳しく説明できたわけではなくて(笑)
ただ「いいよ!」っていう気持ちのまま、母におススメした感じでした。

「どこか懐かしい」聖書の存在

―娘さんからおススメされて、どう感じましたか?

智子さん:
抵抗はなかったですね。母がプロテスタントの学校に通っていたり、私も小さい頃に教会の日曜学校に行っていたことがあったりして、どこか身近な、懐かしい感じがあったのかもしれません。

ただ、その頃は母の介護もあって「今は難しいかな…」とも思っていました。

―そこから、どのように学び始めたのですか?

智子さん:
娘が通っていた教会の方とお会いする機会があって、その方が本当に素敵で。「もっとお話ししたいな」と思ったのがきっかけです。

当時は月に1回、教会がある地域にお稽古に通っていたので、その帰りに少しずつ聖書を学ぶようになりました。

わからなくても、続けられた理由

―聖書を学び始めて、いかがでしたか?

智子さん:
聖書の学び自体はとても楽しかったです。でも、礼拝の内容は正直よく分からなくて…(笑)

それでも続けられたのは、教会のみなさんのおかげですね。
本当に温かくて、「こんな素敵な方たちが大切にしているものなら、きっといいものなんだろうな」と思えたんです。

娘から見た、母の変化

―お母様の変化をどう感じていますか?

Mさん:
以前は「虚しい」と言っていた母が、今は毎日とても楽しそうに過ごしているんです。
それが本当にうれしくて。

体調の異変をきっかけに、検査で病気が見つかったこともあったんですが、その出来事を通して「守られている」と感じたみたいで、そこからさらに信仰が深まったように思います。

振り返ると大変なこともあったはずなのに、なぜかうれしいことしか思い出せなくて。

「喜びだけが残っている」そんな感じです。

介護の中で、支えられていることに気づいた日々

ー最近、神様の愛を感じた出来事はありますか?

智子さん:
母が右半身麻痺の中、3歳の孫を預かることになり、不安でいっぱいでした。けれど母は、言葉が難しい中でも笑顔を見せ、孫の相手をしてくれました。そんな母の姿に支えられ、「神様が共にいてくださる」と強く感じ、胸がいっぱいになりました。

ー大変な日々を、どのように乗り越えていますか?

智子さん:
毎日母の介護をする中で、心が沈む時もあります… でも「自分がつらければ、神様も悲しまれる」と気づき、ハッとしました。

大変な時、礼拝で牧師先生が教えてくださった言葉を考えます。

『感謝できない時にする感謝こそ、真実な感謝です』

教えを聞くだけのときは、「いい言葉だな」で終わっていたんです。でも、聖書を教えてくださる牧師先生が、大変なときでも笑って、つらいときでも感謝している姿を見て、「私もこんなふうに生きたい」と思うようになりました。

つらいときにこの言葉を思い出し、「今こそ感謝しよう」と自分に言い聞かせています。

『いつも喜んでいなさい、絶えず祈りなさい、すべてのことについて感謝しなさい』
(テサロニケ人への第一の手紙 5章16-18節)

教会で教えていただいたこの聖句を、これからも大切にしていきたいです。

ー特に心に残っている経験はありますか?

智子さん:
自分の膝を痛めて、病院で手術が必要と言われました。今までにない痛みで、階段を歩くこともつらくて… 

Mさん:
母の膝のことを電話で聞いて、私もとても心配でした…

智子さん:
遠く離れたところに住んでいる娘が私のために駆けつけてくれてた時、ものすごくホッとしました。膝の治療のために専門家に相談してくれたり、娘にとても助けてもらいました。

この痛みを通して、神様が悟らせてくださったことがあります。

母に靴下をはかせる時、母は痛みで足を引っ込めることがあるのですが、以前は母の痛みが分かりませんでした。自分の痛みを通して、母の痛みのつらさを悟らせるようにしてくださったんだなと、気づくようになりました。

「どんな出来事にも神様の意図がある」ーそう思うと、苦しさの中にも意味を感じ、心が穏やかになるんです。

「今が一番幸せ」と言える人生

智子さん:
最近、娘が「今が一番幸せ」って言っていたんです。その言葉がすごく心に残っていて。これから何があっても「大丈夫!」と思える安心感があります。私自身も、今とても幸せです!

親子で歩む喜び

Mさん:
母が本当に幸せそうに生きていること、それが何よりうれしいです。私の生き方も尊重して応援してくれていて、私にとっても母が大きな支えになっています!

智子さん:
離れて暮らしていても、目指しているものが同じなので、心では近くに感じられて安心できるんです。それがとてもありがたいですね。

―最後にひとことお願いします!

智子さん:
親は、いつも子どものことが気になります。でも「子どもが幸せに生きている姿」を見ることが、親にとって何よりの喜びです。また、子どもにとっては「親が幸せに生きている姿」が喜びなんだと思います。

「まず自分が喜んで生きること」を大事にしていきたいです。

Mさん:
日々の感謝や喜びは、きっと周りにも、家族にも伝わっていくと思います。これからも、愛と喜びを大切に歩んでいきたいです。

親子のやりとりの中にあふれる、やさしさとぬくもり・・・
その一言一言が、読む人の心にもそっと届きますように。

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